学問は楽しい

勉強ができなくても生きてはいけます。でも、学問は私たちの生活のいたる所に潜んでいます。
例えば、車のスピードメータは瞬間の速度を示しています。これは高校で学ぶ「微分」の考え方です。
また、車に搭載されているGPSには「相対性理論」が応用されています。この理論を提唱したアインシュタインは「光電効果」によりノーベル賞を受賞し、その理論はコピー機やレーザープリンターなど、身近な機器に活かされています。
学問は生活のいたるところに
2000年以上前、古代ギリシャのエラトステネスは、井戸に差し込む太陽の光を使って「三角関数」によって地球の直径を計算しました。
この三角関数は、今でも星との距離を測るために使われています。
一見役に立たないように思える「虚数」も、今では電気や振動の解析などに欠かせない概念です。

学問は人間に与えられた特権
人類は「数を数えること」から始まり、何千年もかけて今の数学を築いてきました。私たちは今、その知の財産を無料で学ぶ機会を与えられています。
思考力は筋肉と同じ。使えば使うほど広がっていきます。中学校の数学は人類の偉業を知る入り口であり、高校数学はその扉です。
もちろん、楽しいことばかりではありません。でも、「考える」「学ぶ」というのは人間だけに与えられた贈り物。せっかく人間に生まれたのなら、この特権を味わってみませんか。
一緒に、学問の楽しさに触れていきましょう。